アエラス フォーラム 関西から新しい「風」─斬新な思想、創造的な発想
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第3回 アエラスフォーラムII
「音楽をめぐる『伝統』の編成とメディア」

コーディネーター
卜田隆嗣

基調講演 I
大里俊晴
基調講演 II
三浦文夫

 
コーディネーターより
 3回目を迎えた今回のアエラスフォーラムIIでコーディネーターを務めるにあた り、私自身が民族音楽を研究対象としていることから、音楽に関わるテーマで議論し たいと考えました。
 具体的なテーマ設定の契機となったのは、昨年、ベトナム・ハノイで、ベトナム音 楽学研究所主催の国際シンポジウムに出席したことでした。ASEAN加盟10ヶ国お よび、日本、中国、韓国の研究者が集まり、「グローバライゼーションという文脈の 中での伝統的な音楽」を議題に、さまざまな議論を交わしました。そして会議を通し て、グローバル化の中で伝統的な民族音楽が失われていくことを危惧し、その記録・ 保全に国家レベルで力を注ぐという方針が共有されました。
 その一方で現代は、コンピュータの発達により、誰でも簡単にネットワークから音 楽を取り出し、加工したり、さらには自ら作り、発信することもできる世の中です。 伝統的な音楽をめぐっても、政治やイデオロギーが関与することなく、より個人的、 音中心的な営みが加速してきたという現実があります。
 そもそも「伝統」とは、近代に成立した概念であり、乱暴にポストモダンとひとく くりにされてしまっている考え方の出現を待つまでもなく、多くの場合錯覚であり、 虚構です。そこで本議論では、仮に約30年も続けば「伝統」と解釈しようと考えます。 さらに「中を取り持つ媒介」としてのメディアには、モノだけでなく、それを使うシ ステム、ソフトウェアも含まれるでしょう。
 そうした認識を共有しつつ、「伝統的」な音楽の保全、それに関わるメディアや著 作権といった権利など、現代の音楽をめぐって浮き彫りになる問題について、広範に 話題を提供し合いたいと考えています。

卜田隆嗣 (大阪教育大学 教育学部 助教授)
■第3回 アエラスフォーラムII 開催概要
■アエラスブックレットNo.3 (PDF:約750K)
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